「これって古紙として出していいの?」

新聞や段ボール、雑誌などを分別していると、紙でできているように見えても「古紙として回収できないもの」があります。こうした、古紙のリサイクルに適さないものを「禁忌品(きんきひん)」と呼びます。

禁忌品が古紙に混ざってしまうと、再生する際の機械トラブルや、再生紙の品質低下につながることがあります。そして、禁忌品は通常の古紙回収だけでなく、古紙回収ステーションへの持ち込みもできません。

今回は、古紙回収で特に間違えやすい禁忌品について、身近な例を中心に分かりやすくご紹介します。

禁忌品とは、簡単にいうと古紙としてリサイクルすることができない、または混ぜないほうがよいものです。
一見すると「紙」に見えるものでも、

といったものは、古紙のリサイクルに適さない場合があります。そのため、古紙を出すときは「紙でできているか」だけではなく、どのような加工がされているか、汚れていないかを確認することが大切です。

コンビニやスーパーでもらうレシートの多くは感熱紙です。感熱紙は特殊な薬品が使われているため、一般的な古紙としてリサイクルすることができません。

「小さい紙だから古紙に混ぜても問題なさそう」と思いやすいですが、注意が必要です。

紙でできているから古紙に出せそうですが、紙コップや紙皿には防水加工が施されているものがあります。水分を保持するための加工がされているため、通常の紙とは同じようにリサイクルできません。

「紙」という名前や見た目だけで判断しないようにしましょう。

古紙回収では、汚れた紙も注意が必要です。

などです。紙そのものはリサイクルできる場合でも、油や食品などの汚れが付いていると古紙として利用できない場合があります。「段ボールだから大丈夫」と考えず、汚れの状態を確認することが大切です。

シールには粘着剤が使用されています。
そのため、

などは、古紙に混ぜないようにしましょう。雑誌に貼られているシールや、商品ラベルなども注意が必要です。

紙の表面や内側に、アルミやビニールなどが貼られているものも注意が必要です。例えば、

などがあります。紙と別の素材が貼り合わせられているため、通常の古紙として処理できないものがあります。

写真や写真用紙も、一般的なコピー用紙とは異なります。

などは、古紙回収に出せない場合があります。

会社で使われる伝票などには、カーボン紙やノーカーボン紙が使われている場合があります。

一見すると普通の紙に見えるため、事務所から出る古紙に混ざりやすいものの一つです。

伝票類を古紙として処理するときは、素材を確認しましょう。

「はがきだから古紙に出せる」と思いやすいのが圧着はがきです。

圧着はがきとは、はがきの一部を貼り合わせて、開いて内容を確認するタイプのはがきです。

通常のはがきとは異なる加工がされているため、古紙として回収できない場合があります。

意外と見落としやすいのが「におい」です。

例えば、

などです。

紙自体がきれいに見えても、臭いが付いている場合は古紙として利用できないことがあります。

衣類などに使われるアイロンプリント紙(昇華転写紙)も禁忌品の代表例です。また、立体コピーなどに使われる感熱性発泡紙なども、通常の古紙とは分ける必要があります。こうした特殊な紙は見た目だけでは判断しにくいため、注意が必要です。


ここは特に注意していただきたいポイントです。

古紙を回収している場所には、回収車による回収だけでなく、古紙回収ステーションなどへ自分で持ち込む方法もあります。しかし、「回収車では回収してもらえないけど、ステーションなら持っていける」というわけではありません。

古紙回収ステーションも、基本的には古紙をリサイクルするための場所です。そのため、禁忌品はステーションへ持ち込むこともできません。

「古紙回収だから何でも紙を持っていけばいい」はNG

古紙回収ステーションに持ち込む際も、「これは古紙としてリサイクルできるものか?」を確認することが大切です。

禁忌品が混ざると、集められた大量の古紙全体に影響する可能性があります。

分からないものがある場合は、無理に古紙として出さず、お住まいの自治体や回収業者に確認しましょう。


では、なぜ紙でできているのにリサイクルできないのでしょうか?古紙は、基本的に水に溶かして繊維を取り出し、再び紙の原料として利用します。しかし、

などがあると、古紙の処理工程で取り除けなかったり、再生紙の品質に悪影響を与えたりする場合があります。さらに、禁忌品が混ざることで、製紙工程の機械トラブルにつながる可能性もあります。だからこそ、古紙回収では「紙なら何でもOK」ではなく、正しい分別が重要なのです。


古紙を出す前に、次の項目をチェックしてみましょう。

古紙チェックリスト

□ 油や食品で汚れていない□ 防水加工されていない
□ 強い臭いが付いていない□ 感熱紙ではない
□ シールや付箋が付いていない□ カーボン紙ではない
□ ビニールが貼られていない□ 写真用紙ではない
□ アルミ加工されていない□ アイロンプリント紙などの特殊紙ではない

そして、「古紙回収ステーションなら大丈夫」と自己判断しないことも重要です。

新聞、段ボール、雑誌、コピー用紙など、私たちの身の回りにはたくさんの古紙があります。これらを正しく分別することで、古紙は新しい紙製品の原料として再利用することができます。

一方で、禁忌品が混ざってしまうと、リサイクル工程に悪影響を与える可能性があります。
「これも紙だから大丈夫」と思ってしまうものの中にも、リサイクルできないものがあります。

古紙回収に出す前に、もう一度「これは本当に古紙として出して大丈夫?」と確認すること。

それだけでも、より良いリサイクルにつながります。

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